香港在住者にとっては、なんとも嬉しいニュースが飛び込んで来ましたよー。
早くて来年頭くらいから、香港からモルディブはマレへの直行便が就航します!!
同時期にシンガポールや台北などからも運航開始予定で、もしビジネスが軌道に乗れば、続いて東京と大阪からも来年度に運航開始するそうですよー!!!
航空会社の名前は、今年誕生したドバイに本社があるBeond(ビヨンドと発音)というビジネス・クラスのみの飛行機で、マレが拠点となります。
実は今月モルディブを再訪した際に、エアポート関係者とお話しする機会がありまして。。。
香港のキャセイ・パシフィック航空はコロナ禍の間にモルディブ路線の飛行機を全てカタール航空に売り払っているので、当面マレへの直行便の予定はなしとのこと。
カタール航空は機体の内部は全くアップデートすることなく、外側のペンキを塗り替えただけで既に使用中。
道理で昨年末にカタール航空でドーハ経由でマレに行った際に、機体が古いCXのビジネス・クラスそっくりだと思った訳でした。
降りる際にギャリーに積まれた古いコンテナが目に入った際に、なぜかドラゴンエアの刻印があり、え?共同?中古?と謎でしたが、ようやく点と線が繋がりました(笑。
中国からは新しい路線&航空会社が4本ほど近々ラインナップに加わるとのことで、肝心の香港はというと、LCC(格安航空会社)の香港エクスプレスに打診はしているものの良い返事はまだないという感じでした。
なので年末どころか来夏のモルディブもきっと乗り継ぎだろうと諦めていたところなので、本当に嬉しいサプライズです。
ビヨンド航空ですが、機体は今の所、エアバスA319のエコノミー・クラスが最大で156席分を取っ払い、左右両側に2-2フォーマットのビジネス・クラス席44席のみ。
参考までに、こんな感じの機内になるかもですね。
来年からはエアバスA321のエコノミー・クラスが最大220席分を取っ払い、ビジネス・クラス席68席にする予定だそう。
プライベート・ジェットといえば、昨年鳴物入りで誕生したフォーシーズンズのプライベート・ジェットがあるんですが、詳細はこちら。
2024年からのスタートで、旅行費用は二千万円くらいからというのに既にキャンセル待ちでいっぱい(汗。
そのフォーシーズンズのプライベート・ジェットと同じインテリア・デザイン・チームを起用したそうで、シートはフェラーリとコンポーネントを共有しているんだとか。
シンプルなのに洗練されていて使い勝手や居心地が良さそうなインテリアになりそうですね。
ビヨンド航空のCEOなどのスタッフは180cmを超える長身の方が多いそうで、そんな彼らが機内でいかに快適に座ったり眠れるか徹底的に拘っているそうです。
また昨今のビジネス・クラスの1-2-1フォーマットの中央カップル席は意外と物理的に距離が離れていてアウェイなので、そこら辺も考慮してカップルの為にも隣同士が近いデザインにしたんだとか。
来月(あと数週間後!)9月からの運航予定が決まっているのは、ドバイとデリー。
来年頭くらいからの運航予定地は、香港、シンガポール、台北、デリ、ボンベイ(インド)、アスタナ(カザフスタン)、ドバイ、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)、チューリッヒ(スイス)、ミラノ(イタリア)、ウィーン(オーストリア)、パリ(フランス)、ミュンヘン(ドイツ)など。
2024年前半までにある程度顧客を確保出来たら、一年以内に東京と大阪を始め、韓国、中国本土、オーストラリアのパースや南アフリカのケープタウンなど、そして5年以内には世界60ヶ所まで広げて行く予定だそう。
日本からもこれまではずっとスリランカやドバイやドーハやシンガポールや一時期は香港経由で乗り換え便しかなかったので、乗り継ぎ便の関係で経由地で一泊するしかなかったり、同日にマレに到着しても水上飛行機に間に合わない夜だったりして、往復で2、3日くらいと大きなロスでしたからね(涙。
日本のモルディブ・リピーターさんにとっても、ものすごく時間節約になり喜ばしいことですよね〜!
こういった時間ロスの問題から、プライベート・ジェットを持たない富裕層の人たちは、時間節約出来る足の便の良い他国のリゾート地に行っていたので、そういった富裕層にドンピシャでアピールする形になるので、ニッチな市場とは思いますが、果たして香港や台北からどれだけ集客出来るか、ちょっとだけ心配ですね。
香港はものすごい富裕層だらけなので、足の便さえ良ければ顧客は増えるかとは思いますが、コロナ前のCXの直行便が週に3便(隔日くらい)だったので、それに近い本数にするとしたら、満席にならなくともせめて(推測ですが多分ギリギリ利益出そうな)7割以上が埋まらないといけないですよね。
座席数は44席なので、22組のカップル(または18組くらいのカップルと家族連れ)で成り立つ感じですかね?
それの7割というと15組のカップルですが、それだけの需要あるのかなあと。
今夏にシンガポール経由でモルディブに再訪した際のSQのビジネス・クラスは
A380-800でした。
https://www.singaporeair.com/saar5/pdf/OurFleet/A380_Version1.pdf
https://www.singaporeair.com/saar5/pdf/OurFleet/A380_Version2.pdf
二階建ての80席くらいがビジネス・クラスでしたが、8割くらいだったので65名くらいですかね。
全員がモルディブからとは限らないので、もし半数としても35名くらい。
繁忙期(11月から4月)は別として、夏など閑散期はちょっと厳しいかもですねー。
香港と台北とシンガポール便は、中国本土や日本などアジア・マーケット展開に先駆けてのトライアル地区でもあるの是非とも頑張って欲しいところ。。。
2024年末までに、A321の長距離バージョンである新しいA321LRを含む、約12機の航空機をリースで運航予定だそうですが。。。
ワイド・ボディ(幅広)の機体を使用するほどの需要はないと心得ており、フォー・シーズンズのプライベート・ジェットと同じナロー・ボディ(幅狭)の機体がメインとのことで、その分所有コストや燃料費や人件費や駐機代や着陸料金など、ナロー・ボディの方が大幅なコスト削減が見込まれ、結果的にお手頃な価格で提供出来るそう。
ヨーロッパからの往復料金は3,000米ドルからだそうで、ピーク・シーズンである12月から4月は高くなるそうです。
今夏に香港からシンガポール経由でマレまでシンガポール航空のビジネスクラスで2本乗り継ぎましたが、3,500米ドル超えでした。
香港〜マレ路線の価格は3,000米ドル弱との話ですが、同じか多少高くても直行便のメリットは大きいので、シンガポール航空やカタール航空の経由便のビジネスクラスの顧客が一気に流れるかとは思います。
その他にも特典が付いており、自宅でのチェックインと荷物のピックアップや、自宅から空港までの送迎に、空港でのVIP専用ラウンジへの送迎や使用に、座席には無料のiPadとWi-Fiにワイヤレス・ヘッドセットが完備され、機内ではコンシェルジュのサービスや24時間のミシュラン星獲得シェフの監修による食事のサービスなどがあるそうで、マレに到着後もVIPサービスでのエスコート送迎やVIP専用ラウンジの仕様などが付いてくるみたいです。
また高級リゾートの抱き合わせパッケージ販売も考えているそうで、多分ランデリやリッツやジョアリにヴェラなんかがラインナップしていそうですね。
あくまでもツーリストがメインで、出張などの需要はなさそうですが、プライベート・ジェットを買うまでの予算はない富裕層ゾーンは香港でも鬼のようにいるので、今後の展開に期待ですね。
ただ香港の経済アナリストによると、香港在住の有名人や著名人らがいくらプライベート・ジェット仕様でも他のツーリストと一緒に商業飛行機で飛びたいと思うかは分からないし、やはり維持出来る程の顧客がつくかも疑問視しています。
エミレーツやカタールやエティハドなどの中東の航空会社のファースト・クラスのサービスには勝ち目がないと分かっているので、今後はそれ以外のインドやアジアや欧米などのマーケティングを中心に攻めていくんでしょうね。
ドバイからマレは既に毎日数本のフライトが飛んでいるので、そういった意味でも勝ち目はないかも知れないですね。
空港ついでに、マレの新国際空港についてのアップデートですが。。。
マレの空港の脇に建設中の新国際空港はコロナ禍の3年間は中国からの出稼ぎ請負業者が来れなかった為に昨年末まで工事はストップしていましたが、今年からは700名近いマンパワーが確保されており、この半年間であっという間に施工が進んでいる模様。
今月の再訪時にマレの新国際空港を見ましたが、既に3階建てのターミナル・ビルの外観工事は終わっており、後2、3年でオープン予定で沢山の高級ブランド店や免税店にレストランにラウンジも幾つか入るそうなので楽しみですね。
新国際空港のプロジェクトは建設会社のSaudi Binladin Group (SBG) で、施工業者は中国の請負業者で、ローカル企業ではないのでモルディブの借金は今後ますます増えそうですね。
建設会社といえば、今夏のモルディブ訪問時にマレ市内のホテルに一泊した際に、中国の建設会社が建設した巨大な橋を渡りマレに出入りしましたが、ボート送迎より時間は多少かかりましたが確かに便利でした。
ただ橋の修繕や更新費用には毎年数千万円以上と莫大なお金が掛かるみたいなので大変ですよね。
ラウンジについてですが、ビジネスが安定するまでの当面ビヨンド・エアのラウンジは既存のVIP専用ラウンジであるCIPラウンジ利用になるかもですね。
ただCIPラウンジはそんなには広くないので、もしかしたらCIPラウンジが入っているビル内に急遽専用ラウンジを建設するかも知れないですね。