クリスマスのビュッフェを満喫した後は、水上ヴィラへと戻ります。
悪天候が続いていた昨年末にしては、ラッキーな方だったのかも知れません。
もちろん雨で始まり雨で終わり、その間も強風が続く日や雨の日もありましたけどね。
それだけにこうして太陽が出たり青空が広がると、ラッキーだな、ついてるな、ってひしひしと感じて感謝しまくりでした。
今年もずっと天気が不安定なモルディブですが、今後は世界中で更に悪化していくかと思われます。
アメリカだったかのどこかの大学の研究発表を読みましたが、世界中の海流がおかしくなっているんだそうで。
これまでは世界中の海流が長年に渡り同じコースと季節で動くことにより、地球温暖化により上がってしまった海面温度も次第に下がっていたそうですが、ここ2、3年前からそれらが機能しなくなり、海面温度が上がったまま上空の冷気との関係で世界各地で豪雨や台風が増えたんだとか。
そしてこんな風に機能停止したままでいると、やがてマンモスがいた頃に起きた氷河期に入ってしまいかねないとか。
この先どうなることやら、ですね。
ちなみに、今月に入ってからまるで3月のベスト・シーズンのように凪の海が続いていたモルディブでは、今週日曜からモンスーンの入れ替わりが始まっています。
Weather update. pic.twitter.com/kyWiQDZad2
— Maldives Meteorology (@MetMaldives) 2024年11月18日
METによりますと、モンスーンの入れ替わりと低気圧の影響でモルディブ全域で 連日天気が荒れていて、昨日の雨量は記録越えだったそうです。
また今後1週間から2週間くらい入れ替わりの影響で不安定な天気が続く予報なので、現在滞在中または今週から来週にかけて行かれる予定の方はくれぐれも気をつけてくださいね。
ヴィラに到着しましたー。
クリスマスの本日は干潮時間が午後5時前で、午後4時には海面も穏やかになりドロップオフでシュノーケルを楽しむには最適な感じでした。
ただ、水上ヴィラ周辺にはドロップオフに出られるパッセージ(チャネル)がないので、ドロップオフに行くには水上ヴィラからジェッティまで歩いて行き、帰りもジェッティかビーチから上がってヴィラに歩いて戻ってくるしか方法がなく、諦めることに。
というわけで、午後はヴィラでまったりすることに。。。
ヴィラのデッキからすぐ前の部分が見られなくて、デッキでお魚さんを眺めながらまったりする感じがノヴァのプール付きヴィラでは楽しめませんでした。
ヴィラのデッキからすぐ前の海を眺めるには、プールに入って端まで行って見るか、階段に座るかの二択なんですよね。
午後5時頃に海の様子をチェックしに行くと、正面のドロップオフでシュノーケルを楽しむ3名の男性ゲストの姿が目に入りました。
どんなお魚さんたちがいるのかな?ものすごい数の魚の群れなのかな?やっぱり行くべきだったかな?なんて感じで羨ましそうに眺めていると、突然真ん中にいた男性が大きくもがき苦しみ始めました(汗。
溺れているのとはまた違った感じで手足をバタバタと動かしたり、マスクが取れないのか顔周りを手で叩いたりと格闘している様子でした。
レセプションに電話しようとした瞬間、前後を泳いでいた同行者がようやく異変に気付いたみたいで、すぐに駆け寄ってどうにかマスクを強引に剥ぎ取ると、ようやく呼吸が出来たようにしばらくはハアハアという感じで、そして数分後には穏やかになりました。
20分くらい呼吸が整うまでその場で待機している感じでしたが、最初は窒息死するんじゃないかと思うくらいにマスクが剥ぎ取れなくて、友人が剥ぎ取った後の顔は真っ白で見ていて本当に怖かったです。
実はノヴァを始めとするモルディブの多くのリゾートでは、フルフェイスのマスクは推奨されていません。
通常の口にシュノーケルを咥えて口呼吸するタイプのマスクと違って、フルフェイスのマスクの利点は鼻と口からも呼吸出来たり視界が広いことで知られています。
ところが鼻と口からも呼吸出来ることが裏目に出てしまい、マスク内に自分が吐いた二酸化炭素が充満してしまい、気付かないうちにそれらを吸い続けてしまうことから二酸化炭素中毒となり、気絶したり中には死んでしまうケースが稀に起きています。
モルディブ旅行仲間の某リゾートでの目撃情報によると、そのリゾートでも禁止されていたフルフェイスのマスクをつけてハウスリーフを泳いでいた高齢の男性が、しばらくすると足元フラフラの状態でビーチに上がってきたそうです。
顔が土気色で唇も紫色で、呼吸するのも困難な状況で咳も止まらず、砂浜に膝から崩れ落ちる感じで倒れてしまったそうです。
運よく近くに医療従事者がいたそうで、すぐにスタッフに指示を出して酸素ボンベと心拍モニターが装着されて、しばらくデッキチェアに横になっていると徐々に顔色が良くなってきて咳も収まったそうです。
念の為にと近くの病院にボートで運ばれて一晩だけ経過観察となった際も、自力でちゃんと歩いてボートに乗り込めるくらいまで復活して、後日元気にリゾートに戻ってきたそうですが、二度とフルフェイスのマスクはしないようにと医療従事者からこっぴどく説教されたそうです。
フルフェイス・マスクの大手メーカーも、今では「喘息、高血圧、胸部感染症、心臓病、狭心症の人にはフルフェイス・マスクを使用しないようにと警告」しているそうですね。
フルフェイス・マスクの安全性については賛否両論あるかとは思いますが、上記の健康問題がある方だけではなくて、シュノーケルや海水浴に関してビギナーの人にとってもかなり危険だったりします。
強いカレントだったり高い波だったり何か不安だったり怖いと思ったりした際、我々人間はどうしても呼吸が速くなりがちで、結果マスク内に二酸化炭素が溢れてしまい、吸い込み過ぎて圧が掛かってしまいマスクが簡単に剥がれなくなったりして余計にパニックとなり、更に過呼吸による低酸素症が進んで、気絶するように溺れ死ぬケースもあるそうです。
足がつかない海が怖い人、泳ぎに自信がない人、シュノーケル初心者の人は、どうぞリゾート推奨の通常の口呼吸専用マスクを使い、また最初のうちはリゾートのツアーなどでスタッフのガイドと一緒に楽しまれることをお勧めします。
干潮時間である午後5時前を過ぎて、そろそろサンセットが始まる時間です。
干潮時の水上ヴィラ周辺の様子を撮影してみました。
先ほど溺れかけたゲストらは呼吸が整ってからすぐにビーチから上がったようでしたが、その後特に問題がないことを祈りつつ。。。
ヴィラに戻ると、濁りもなく海底もくっきり見えています。
たまにお魚さんが行き来しているんですが、ここからしか覗けなくて本当に残念でした。
正面の珊瑚岩が出ている付近がお魚さんがいっぱいいる場所です。
下の大きな岩と左側付近もお魚さんてんこ盛りゾーンでしたよー。
今日は綺麗なサンセットが拝められそうです。
どうしてもデッキ前から海が見たくて、右端のプールのヘリを進んでギリギリまで行ってみました(笑。
右側にある古い珊瑚を使用した防波堤も、上から見ると瓦礫みたいですね(笑。
でもこの瓦礫みたいな古い珊瑚岩が美味しいらしくて、ブダイだったりパウダーブルーだったりシマハギなんかの群れが延々と突いているのを後日発見してからは、もう瓦礫最高!という感じになりました(笑。
足元が不安定で怖かったのですぐに戻りましたが、私は毎日何度もデッキからすぐ近くの海の様子を眺めるのが好きなので、次回があるとしたら多分プールやジャクジーがないデッキを選ぶかと。
なぜデッキから海が眺められるジャクジー付きヴィラまで敬遠するのかというと、単純にビジュアル的に好みじゃないからだけです(笑。
プールの並びに設置されたタイプではないポータブル式ジャクジー付きのヴィラはどうしても安っぽく見えてしまうので、それならいっそのこと何もなくて、テーブルとチェアだけの方がスッキリして古き良き時代のモルディブの簡素なデッキみたいで見た目がシンプルに綺麗だと思う、それだけのことです(笑。