昨今の地球温暖化とエルニーニョ現象の影響からか、昨年末からは乾季というのに強風や曇り空や雨の日が多く、先月2月はベスト・シーズンとは信じられないくらいに酷い強風と暴風雨といった悪天候続きの1か月でした。
3月2週目半ばくらいからはベスト・シーズンらしい快晴が続いていますが、かなり暑く海水温も上昇中で更なる珊瑚の白化が危ぶまれているんだとか(汗。
モルディブ気象庁(MET)によると、モルディブでは3月から4月にかけて気温が上昇し、低い雲、弱い風、高い湿度によってさらに悪化すると、また世界気象機関がエルニーニョの年を予測していることから、気温はさらに上昇することが予想されます。
モルディブのお天気を検索すると、沢山のお天気サイトが出て来ますが、いつ見てもどれを見ても何だか似たような予想だったりしますよね。
大抵は過去のデータを基にした平均的な予想なので、大抵「晴れ」か「晴れ、時々曇りか雷雨」といった感じのざっくり予報なんだとか。
その中でも一番当たる確率が高いのは、やはり地元モルディブの気象庁の予報。
気象庁のサイトは、こちら。
*警報&注意報が出ている時は気象庁のサイトのトップにバナーが現れます。
モルディブの異常気象が気になるので日頃からチェックしていますが、FacebookやX(Twitter)でも常時アップデートされているのでフォローするのをオススメ↓
↑Twitterやfacebookではこんな感じで警報&注意報が出ますが、順にホワイト<イエロー<オレンジ<レッドとより強い警戒となります。
2月から3月頭にかけては、ホワイトとイエローの強風と大雨注意報がほぼ毎日出ていましたよ。
そしてモルディブ滞在中にハウスリーフでシュノーケルを楽しまれる方におすすめなのが、windyのアプリ。
色々な会社のアプリがあり、これが人気みたいですが個人的に使い辛くて使っていません。
私はノーチラスのバトラーから「一番当たるので愛用中」と教えてもらったのが下のアプリで、それ以来ずっと使っていますが、無料+課金なしで見られる情報だけで十分です。
アプリをダウンロードしたら、ウィンド・サーフィンを選んでください。
そうすると風とうねりがメインの予報が見られるので、シュノーケルの場合はそれで十分カバー出来ます。
場所の検索は、例えば今連載中の「Nautilus」と入れて検索するか、出て来ない場合は近くのリゾート名を入れて検索して、地図を動かして行くと見つかるかと。
ここまでのプロセスもこの先も全て無料で一切の課金なしで、ウィンド・サーフィンの予報だけで十分です。
例えばどんな感じで使うのかというと、とある日のノーチラスの水上ヴィラから見たドロップオフがこんな時にアプリを見てみると。。。
↑緑の矢印は風向きと風速で、青の矢印はうねりで風波によって生まれたうねりが風の向きと関係ない波の向き。
緑の矢印が10kts以上あると強風という感じで、矢印の反対側に当たる部分が比較的風がなくて穏やかだったりします。
青の矢印を起点として泳ぎ始めると波に押されてドリフトし易いかも、という感じ。
つまり上の状態は、水上ヴィラからゼイトン&スパにかけて風がめっちゃ強くて、タイムからボートが停泊しているハーバー辺りから右側のビーチ・ヴィラにかけては風が弱いということ。
そして青の矢印に従ってドリフトしようとするなら、水上ヴィラの先端から左回りでタイム&ハーバーにかけて流されるように楽に泳いで行けますし、水上ヴィラ先端から右回りでゼイトン&スパにも行けますが左側から強風が吹いているので↓みたいに荒波の中を泳がないと行けない、という感じです。
滞在中の別の日の風速10kts以下の時のアプリがこんな感じでした。
満潮や干潮時間によって防波堤に当たる波がこんな風にザッパーンとなるので激しく見えますが、ドロップオフのライン(水色から紺色に変わるライン)を見ると、確かに上の別の日よりも若干穏やかですよね。
ノーチラスのハウスリーフの風や波の強さは、ベスト・シーズンの2、3、4月を除いては年間を通してこんな感じと聞きました。
ちなみに今月2週目から快晴続きでベスト・シーズンらしく安定しているモルディブですが、ノーチラスの今日明日の風速とうねりの予報はというと、こんな感じ。
昨夏の強風時とは大違いで、風も波もうねりも殆どなくて、とても穏やかな海で最高のシュノーケル日和となりそうですね。
旦那さんの仕事の都合さえつけば、今すぐノーチラスに飛んで行きたいくらいのベスト・コンディションですねー。
昨今は温暖化の影響でか、たったの数時間で風向きがこんなに変わるんですねー。
なのでノーチラスや大半のリゾートでも季節を問わず島のあちこちで波による侵食が起こる毎日で、常に海底の砂を吸い上げては侵食したビーチに吹き出して補充する為の作業船が活躍してるんですね。
ノーチラスに限っては、ハウスリーフでのシュノーケルが一番の目的で行かれる方は、高いお金を払っても2、3、4月狙いがいいかもですが、2月はベスト・シーズンのはずが強風や曇りや雨と最悪の1ヶ月だったので、もうこの先は益々「運」でしかないモルディブのお天気かと。。。
ともかくリゾート滞在中にこういうアプリを使うと、何時から何時までがどの辺りが穏やかとか分かるので参考になりますよ。
風向きや波やうねりとはまた別に、ハウスリーフのドロップオフではたまに強い潮流(カレント)も発生したりするので、やはりダイビング・センターのスタッフに滞在中の「ストロング・カレント・エリア」を毎朝確認してから、どうぞです。
ハウスリーフでシュノーケルを楽しむ際に便利なアプリ&サイトはもう一つあって、以前お話しした満潮と干潮時間が分かる、こちら。
開くと干潮や満潮時間は一目瞭然なので説明要らないかと思いますが、サイトもアプリも両方あるので便利な方を使ってくださいね。
干潮時と満潮時について、いつがベストなのかが分かりづらいですよね。
これまでのモルディブのスタッフ勢から聞いたハウスリーフのドロップオフでシュノーケルする際の関係性をまとめますと。。。
*潮の満ち引きに関係なく、早朝(サンライズから1時間くらい)がベスト。
*干潮時の2時間前くらいから砂が沈澱し始め透明度が上がる。
*干潮時は珊瑚やお魚さんとの距離が近くなる。
*干潮時は地形によるが珊瑚が近くなりドロップオフに出入りし辛くなる。
*満潮から干潮に変わる前後が潮止まりとなり潮流が穏やかになる。
*満潮時や満潮時にかけてはより波が大きくなったり流れが速くなる。
*満潮時は砂が巻き込まれて視界が悪くなり易い。
*満潮時は地形によるが珊瑚に触らずドロップオフに出入りし易くなる。
*満潮時は珊瑚やお魚さんとの距離が遠くなる。
という感じで、リゾートのハウスリーフの地形にもよりますが、ドロップオフに出入りし易くて、波が穏やかで透明度が高い時間帯を狙って楽しんでくださいね。
ドロップオフには行かずにハウスリーフ内側の浅いところやビーチの近くでシュノーケルする場合も干潮時に近い方が波も穏やかで透明度もより高くなるとは思いますが、珊瑚がより近くなるので踏んだり触れないようにくれぐれも注意して楽しんでくださいね。
補足ですが、今月と来月はモルディブでもラマダン期間中です。
今年のラマダンは3月10日から4月10日と1年で最も暑い時期と重なり、断食中の熱中症や疲労など、暑さによる病気の可能性が高まっていると警告しています。
ラマダンとはイスラム教徒の義務で、約一ヶ月間のサンライズからサンセットまでの間は飲食をしないんです。
飲食の他にも、煙草を吸ったり嘘をついたり悪口を叩いたり喧嘩したり性行為などといったありとあらゆる欲望を断ち、良い振る舞いをすることが推奨されているそう。
じゃあいつ飲食して良いのかというと、サンセット後からサンライズまでの間で、多くの人はサンセット後と明け方の2回で、特に夜の食事は普段以上に沢山食べるそう。
モルディブのリゾートのスタッフの中にもイスラム教徒は大勢いると思いますが、ラマダン期間中は昼間の通常業務はもちろんのこと、海でのアクティビティのアテンドやシュノーケルやダイビングなど、もし厳格な教徒であればお水すら口にしないかもしれないのでかなりキツイでしょうね。
旅行者の方々も、くれぐれも午前10時くらいから午後4時くらいまでのUV指数が激高の頃は、しっかり水分補給して、脱水症状や熱中症に気をつけてくださいね。