今夏のモルディブ旅行は、2軒のリゾートに宿泊しました。
前半はザ・ノーチラス・モルディブに宿泊し、後半はクダドゥの予定も。。。
このような経緯がありキャンセルして、代わりにミライドゥに再訪しました。
ノーチラスでは、オーシャン・レジデンス・ウィズ・プライベート・プールに宿泊。
細部はともかく(笑)全体的にヴィラの居心地も寝心地も動線も大変良かったです。
只今カンドゥルの昨年末の旅行記の連載中なので、ノーチラスの旅行記はその後になりますが、どうしても一つだけ書きたくなった嬉しいニュースがありました〜。
今月から新しいGM、Pietro Addis氏が就任いたしましたー!!
実は今夏のノーチラスでは、ヴィラと担当バトラーはとても良かったんですが、それ以外の特にマネージメントがとても残念でした。
前GMであるアンドレ氏は人当たりが良くソフトで優しい方も、その性格が裏目に出たのかマネージメント力は余り感じられず、フロントからハウスキーピングにレストラン業務に至るまでオペレーションが微妙でした。
微妙というと身も蓋もないですが、ユニバーサル系列で低価格のノヴァやバロスであれば、まあモルディブだからね、この価格帯なら仕方ないよね、モルディブらしい暖かさがあるよね、という感じで、余程最悪な状況じゃない限り諦めがつくというか、最初から覚悟の上で全然楽しめちゃいますよね。
でも同じユニバーサル系列でトップのハイエンド&ラグジュアリーなリゾートという立ち位置で、オール・インクルーシブなしで一泊3000ドル以上の宿泊費となると、それはもう誰でも期待しますよね?
どんなオペレーションだったかというと。。。
*ヴィラの掃除が隅々まで行き届いておらず、虫や埃が溜まっていたり、滞在中にシャワーとバスタブは一度も掃除した気配はなし(掃除は常にハウスキーパー1名が30分程かけて掃き掃除がメインで、シャワーとバスタブは常に乾燥したままでした)。
*雨の日にデッキ・チェアやクッションなどをハウスキーパーが軒下に移動させたが、後日晴れても元の位置に戻さずに端に寄せたままで放置(クッションやデッキの家具の移動はゲストの仕事に、、、涙。
*レストランのスタッフの教育が統一されておらず、洗練されたスタッフはごく僅かで、特に朝食時のタイムのスタッフの中には笑顔が全くなく、挨拶やお願いをしても無言だったりと無愛想なスタッフがいました。
*特に朝食レストランのオペレーションがバラバラでした。
ゲストが1組だけでも気付くのが遅かったり、気付いてもすぐに来ない。
気づかないので「Hello」とか「Excuse me」と声をかけて呼ばないと持ってこない。
ゲストから挨拶をしても無愛想だったり返事をしないスタッフも。
最初に挨拶と同時にお水とおしぼりとメニューを持って来るシステムも、よくどれかを忘れて、こちらから請求しないとお水やメニューが来ないことが度々あった。
注文しても忘れられて、こちらから請求&確認するまで延々と待たされた。
ある時はスタッフは4名いてゲストは我々のみで他にゲストがいない時に温製メニューを注文し30分経っても届かないので周りを見ると、5分程前に来たゲストが既に温製メニューを食べていたのでスタッフに確認すると、誤配した事に気付いて焦るものの、すいませんという言葉もなくオロオロするだけ。
と、ざっとこんな感じでしたが、一泊3000ドル以上とモルディブを代表するハイエンド&ラグジュアリーな超高級リゾートで、一番大事な朝にこれはないなと思いました。
食事については、朝食のパン類からしてクオリティが低く、ゼイトンの一部のスペイン料理を除き、全体的に一昔前のメニューや味付けでいて価格は一般リゾートの2、3倍と無駄に高い割にそれに見合った価値はなく、不味くはないが美味しくもない、でした。
無料のサンセット・タイムのバーの雰囲気も他と比べてフレンドリーなスタッフがいた点は良いですが、カクテルがどれも古臭くて似たような味で、おつまみも微妙でした。
なんなら、翌週に再訪したミライドゥの方が食事もカクテルも全然美味しかったですし、洗練されたおもてなし&フレンドリーな対応と最高のホスピタリティで、かつノーティラスの半分以下の価格帯でした。
但し、ミライドゥはデッキの老朽化が目立つのと、あと掃除のレベルはノーチラスとミライドゥはどっこいでした(苦笑。
ノーチラスに戻りまして。。。
メイン・レストランのタイムで2度ディナーをしましたが、某国のゲストが多く、2時間近くずっと大声でビデオ通話していたり、他のゲストの承諾なしに勝手に動画を撮り続けたり、近くに赤ちゃん連れのゲストがいても延々とタバコを吸い続けていたりで辟易したので、スタッフに「ちょっと酷いね」と話すと苦笑いしながら「そうなんですよ、いつもこんな感じなんです」と返ってきたので驚きました。
ヘビー・スモーカーを遠ざける配慮もなく、煩いゲストだろうと富裕層だからと諦めて常に放置していたりと詰めの甘さてんこ盛りで、正直バランスが非常に悪くてガッカリでした。
ヴィラやレストランやスパやアクティビティの価格帯からすると、同じランクのリゾートにはシュヴァル・ブラン・ランデリやクダドゥやリッツやヴェラなどがあり、我が家はランデリしか知りませんが、比較しても全てにおいて雲泥の差でした。
GMは我々の到着日からの数日間は丁度休みで留守らしく、後日朝食レストランで上記の誤配の問題があった際に直接クレームを入れた時が「初めまして」でした。
クレーム自体は真摯に受け止めてくださり、即対処してくれたみたいで翌日から一次的にオペレーションは改善されましたが、クレーム後の2日間は全く姿を見ていません。
それなりのリゾートになると、問題点が解決したか、ちゃんとスタッフがフォロー出来ているか、またゲストも笑顔か必ず翌日チェックしに来るんですけどね。。。
その後久しぶりにGMを見たのは3日後で、やはり残念ながらタイムの朝食時のスタッフの(おしぼりやメニューを忘れたり、ゲストが挨拶しても無言で挨拶しなかったりといった)問題点がまた振り出しに戻っていました。
滞在中にGMを見かけたのは数回で、一応レストランやバーにいるゲストに声がけはするようでしたが、特に会話中にフィードバックを聞き出して今後に活かそうとかいう意欲は見られず、ゲスト側から何か言い出さない限り、笑顔で挨拶のみで終わり、敢えて深掘りをしないタイプでした。
GMと同じスタイルなのか、リゾート・マネージャーは初日のジェッティでの出迎えの時に一度短く挨拶をしただけで、それ以外は一度も姿を見かけませんでした。
ミライドゥもバロスもNOVAも、常にGMとリゾート・マネージャーだけではなくて、F&Bマネージャーから、それぞれのレストランやバーのマネージャーや、シェフまでテーブルまで来て、とてもフレンドリーに接してくれて、上手にフィードバックを集めていたので、トップに立つノーチラスのはずが全然だったので、びっくりでした。
リゾートはトップの意向や予算もあるかとは思いますが、マネージメント次第で全然印象もホスピタリティも違ってくるので、今回の新GMのニュースは嬉しく思いました。
新しいGM、Pietro Addis氏のこれまでの経歴をチェックしてみると。。。
スリランカのアマンウェラのGMを3年ほど、アマン・スリランカのエリア・マネージャーを6年ほど、そしてモルディブのコモ・マーリフシのGMを3年近く、同じくコモ・フロリダでGMを2年少々、そしてマンダリンのセントビンセント・グレナディーンで一年近くGMを勤められて来たようです。
昔からアマンのGMを長く勤めた方は、リゾート業界では引く手数多の存在です。
モルディブに限っては、シュヴァル・ブラン・ランデリ、フォーシーズンズ、ヴェラ、そしてコモ・グループなどで働いて来た方々がそれらに当たり、ウェイターやバトラーのレベルでも高待遇で歓迎されているので、この経歴は本当にハイ・レベルかと。
Youtubeにインタビュー動画があったので拝見しましたが、元金融マンらしく数字に強く、チャレンジ精神が抱負で数字的な達成感からより幸せを得るタイプみたいで、なかなかのやり手ビジネスマンという印象を受けました。
モルディブの良くも悪くもレイドバックでカジュアルなのにハイエンドをうたっているノーチラスが、果たしてどのように生まれ変わるのか、どこまで生まれ変われることが出来るのか、もう今から楽しみでしかありません。
ピエトロさんは仕事が早そうな方とお見受けしたので、多分ですが早ければ年末くらいにはかなり改善してるかもですよー。