朝食ビュッフェから帰ってきてしばらくすると、9時半近くにハウスキーパーがやって来て、「今から掃除しても良いですか?」と聞かれたので、はい、お願いします、ありがとうございます、と笑顔で迎え入れました。
オール・インクルーシブ系のカジュアルなリゾート+繁忙期で満室の今となると、きっとローテーションが大変だろうと思い、我が家は今回はハウスキーパーに「何時に来てね」というリクエストは出しませんでしたが、朝食中に来てほしいなど希望があれば、お願いすると出来る限り応えてくれるみたいでしたよ。
モルディブの多くのサステナブルなリゾートと同様に、ノヴァでもシーツの交換は基本2日に1回ですが、毎日またはその日に交換を希望する場合は、デスクに置いてある白いカードをベッドの上に置くか、ハウスキーパーにその旨を伝えるだけで大丈夫ですよ。
白いカードについての投稿。
今日はシーツ交換しない日だったので、20分ほどで掃除を終えたハウスキーパーから、「掃除し終わりましたが、何かお困りのことやリクエストなどありますか?」と聞かれました。
ハウスキーパーに、特にないです、ありがとう、ちなみに今日の天気はどんな感じだと思いますか?と聞くと、「雨は降りそうにないですし、風があるので水上ヴィラ先端の右側周辺が特に魚影が濃いと思うから行ってみると良いですよ。」と教えてくれました。
我が家の担当ハウスキーパーはノヴァになる前のヴァカルファリ時代に長年ダイビング・センターのスタッフとして働いてきたそうで、ノヴァのハウスリーフについてものすごく詳しくて、彼の情報のおかげでとても楽しめました。
ノヴァは魚影の濃いハウスリーフで昔から有名ですが、このハウスキーパーやGMのように水上ヴィラ先端の右側周辺が一番魚影が濃いことを知っていたり勧めるスタッフが少ないようで、なぜもっとアピールしたりシュノーケル・マップを作らないのかなあと。
バーなどで隣り合わせになった他のゲストらと話をすると「話に聞いていたより魚が少ない(=場所を知らないだけ)」とか「他と比べて珊瑚がボロボロ(=2013年頃からの地球温暖化による白化現象でモルディブの9割のリゾートのハウスリーフは似たような感じという現状を知らないだけ)」と話していたので、毎回情報共有していました。
すると翌日には、「水上ヴィラ右側周辺に行ったら聞いていた通り魚影が濃くて楽しかったよ、ありがとう!」という感じで喜んでくれたので、どんどん口コミとして広がっていくと良いなあと。。。
デッキから海を眺めてみると、朝と似た感じで暗めも、彼が言うように雨は降りそうにない感じです。
今朝の干潮時は7時過ぎで、ローカルのスタッフから干潮後の2時間くらいがベストとよく聞くので、10時の今は一番いい感じの時間帯です。
というわけで、急いでシュノーケルの支度をしてデッキの階段に向かうと、階段にパウダーブルーの群がいました(*一番下の段の青いのがそれで、8匹いました)。
中に入ると逃げられちゃいましたが、縁起が良い感じで嬉しかったです。
防波堤にいつもいるお魚さんたちに挨拶をして。
ハウスキーパーに教えて貰った通り、水上ヴィラの先端付近をチェックしてみることに。
やはり元ダイビング・センターのスタッフだけあり情報は正しかったようで、今朝もお魚さんうじゃうじゃです。
特に風が強くて波がある日はドロップオフからお魚さんの群れがリーフ内側の防波堤近くまで避難してくるようで、お魚さんてんこ盛りです。
こういった状況はノヴァのハウスリーフの形状が大きく関連しているかと思います。
例えばノーチラスみたいに防波堤がぐるりと囲んでいるハウスリーフの場合は、内側には来ずに深いところに潜ったり、風向きとは逆の防波堤周辺に避難したり、近くの他のリーフに移動したりするみたいでした。
最近訪れたリゾートの中で、ノヴァと同じように強風や波が高い日でも浅瀬のリーフでも楽しめたリゾートは、ファールフシと、やや少なめですがミライドゥという感じでした。
逆に強風で波が高い日に、ハウスリーフで泳ぐのが大変だったのは、普段から強いカレントを感じていたカギとノーチラスとカンドゥルでした。
ただ、いずれのハウスリーフも、魚影が濃いとされるエリアに沖からの風が吹いている場合は特に泳ぎ辛かったり濁りが発生していたので、風向きが逆か別のエリアの場合は比較的影響が少ないので、やはり風向きによって随分と印象が変わるんだなあと実感しました。
ちょっとお腹が膨らんでいるサメさんがスーッと通り過ぎて行きました。
私に気づいた途端に猛ダッシュで逃げていくちびたフグたん(右端中央)。
今朝は風が強くて波があると言っても、今のところ波に身体を持っていかれるほどの強さではないので、リーフ内側でも珊瑚に触れることなく安全に楽しめます。
時々顔を上げては、空模様をチェックして雨や嵐が迫っていないか確認したり、自分が流されていないか位置確認をします。
風が穏やかな日でも雨が降ると一気に強風となり海も荒れて流されてしまったりすることがあるので、気をつけてくださいね。
自分が流されているかどうかを確認するには、何か遠くに目印を見つけて、普通に顔をつけてその方向にまっすぐ進み、しばらくしてから顔を上げてみると、左右のどちらかに大きく流されていることがたまにありますが、その場合は流された方が風下だったり、強いカレントがあることが多いです。
また、時には進行方向とは逆に少し戻ることも重要で、その際、フィンキックしないと戻れなかったり進めない場合は、強いカレントが出ているからかも知れないので、ハウスリーフの形状にもよりますが、流される前にすぐ引き返したり、ビーチに戻るのが良いかもしれません。
海亀さんもこの周辺によくいるそうなので、防波堤周辺をぐるぐる回っていると。。。
海亀さんではないですが、カップルが足をついて珊瑚を踏んづけていました(汗。
声をかけると、イギリス人カップルで泳げない訳ではなく、やはりフルフェイスのマスクで呼吸しているうちにマスクが顔に張り付いた状態になり取れなくなってパニックに陥って、それで立ってしまったようでした(汗。
ノヴァのスタッフから聞きましたが、フルフェイスのマスクはノヴァでは推奨されていませんが、特に欧州系のリピーターの方々は、モルディブに何度も訪れており、泳ぎや海に関する知識に自信を持っているため、これまで問題がなかったことから強気な姿勢を崩さないようで、今回のようなトラブルが起きない限り、全く譲歩しなさそうだと強い懸念を持っていました。
フルフェイスのマスクに関しては、これまでに死亡事故も少なくないので、くれぐれも気をつけてくださいね。
毎回ハウスリーフで他のゲストとすれ違う際には、大抵手を降りあったり、顔だけ上げて挨拶を交わしていますが、今回もイギリス人カップルとお互いどこで何を見たか情報を交換しあった際に、防波堤2ブロック分先で見かけたと聞いたので、向かってみることに。。。
延々とグレーのお魚さんの群れが続いているだけで、海亀さんの姿はなく。。。
代わりにイソギンチャクを見かけたので覗いてみると。。。
ニモのカップルがいましたー。
ちびたシマシマさんもいて、一気に癒されます。
もう海亀さんはどこかへ行っちゃったのかなと諦めて帰ろうとした、その瞬間。
食いしん坊の海亀さんのプカプカ浮いているお尻を発見しましたー(笑。
怖がらせないよう5メートル程先まで近づいてから、ズームで撮影します。
ちなみにモルディブでは海亀さんに関する法律があるんですよ。
海亀に6フィート(約1.8メートル)以上近づくと罰せられますし、また海亀を追いかけたり、触ったりすることも禁止されています。
法律はもちろんですが、個人的には、自分が近づいたことから海亀が恐怖やストレスを感じてしまい、それ以降人間を見ると逃げちゃうようになると、今後そのリーフを訪れるゲストが可哀想だなと思うので、いつもストレスや恐怖を与えないようにと、5メートルくらいは離れて観察するようにしています。
ただ離れてズーム撮影していると、下の画像のように手前を泳ぐお魚さんがフォトボムしているみたいに邪魔になる時が多々あります(笑。
あと海亀さんの頭が珊瑚の影に隠れてしまい、全然見えない時もあったり(笑。
ちなみに今回海亀さんがいた場所は、水上ヴィラの先端から数えて3ブロック目と4ブロック目の防波堤の切れ間近くでした。
海亀さんに会えて満足したので、プール付き水上ヴィラまで戻ることに。
まだそんなに強い風や波が出ていなかったので、フィンキックであっという間に戻れました。
顔を上げると、グレーの雲がびっしりで重そうな空も、雨は降りそうにない感じ。
ということで、水上ヴィラ沿いの防波堤をビーチに向かって流していくことに。
と、早速笑わせてくれたのが、頭に小判鮫を載せて泳いでいたお魚さん(笑。
一見普通に見えるかもしれませんが、シャークサッカー(小判鮫)は頭の上に小判型の吸盤を持っているため、実際には仰向けの状態でくっついているんですよね(笑。
楽ちんなのかしんどいのかよく分かりませんが、そこまでしても他力本願的な姿勢を貫くのって、なんだか面白いですよね(笑。
先へ進むと、鯉みたいなお魚さんやパロットフィッシュ(ブダイ)が一斉に突きまくり。
大きな魚が突ついているなあと思ってよく見てみると、イーグル・レイでしたー。
こちらに気づくと、あっという間にヒラヒラと舞うように逃げていきました。
防波堤に目をやると、なんだか賑やかそうな感じです。
近づいてみると、待望のパウダーブルー玉です♪
ノヴァの防波堤は白化してボロボロになった珊瑚を積み上げて作られていて、古い珊瑚についた海藻はもれなくサージョンフィッシュの大好物なので、最高のリサイクル法ですよねー。
こんな至近距離でも全然逃げずに黙々と珊瑚についた海藻を食べ続けています。
こういう群れは、30分くらいずーっと飽きずに眺められる自信があります(笑。
と、何かが視界を過ったので目をやると、またまたイーグル・レイのお出ましです。
ちなみに早朝からヴィラ周辺でよく貝殻を探しているので、水上ヴィラのデッキからもイーグルレイの姿を見ることが出来ました。
水上ヴィラのすぐ目の前という素晴らし過ぎる環境に興奮して、また今回も水上ヴィラとの距離感を伝えられるようにと何度か撮影してみたり(笑。
海面にブルーやイエローが映り込んでいて綺麗なんですが、上から見ても分かりましたよー。
先頭グループが移動し始めた途端に、後続グループも移動開始です(笑。
と思いきや、後続グループの反乱か、はたまた気まぐれか、逆方向に進んでいきます。
どっちに着いて行くか迷いながらうろうろと彷徨うコンビクト・サージョンフィッシュ(シマハギ)も。
一斉に海藻を啄んだりしたかと思えば。。。
また突然進み始めたり。。。
どこまで続いているのか、本当に長い行列です。
と、また視界で大きな物が動いたので目をやると、またまたイーグル・レイでしたー。
体長12センチほどのちびた阪神タイガースさん@オリエンタル・スウィートリップス(ムスジコショウダイ)もいましたー。
今回は背鰭を立てていないので、安心して近づいて観察していたら。。。
そのすぐ近くで大きなタイタン・トリガーフィッシュ(ゴマモンガラ)がガリガリとまるで人骨を噛み砕くかの如く、古い珊瑚を齧っていました(苦笑。
今回は海亀さんとニモとパウダーブルー玉に会えたので、大満足でした。
海亀さんとニモとパウダーブルー玉に会うと、もれなくあっという間に時間が経過しちゃうようで、気づくと12時だったので急いでヴィラに戻ることに(笑。
というわけで、今回は10時過ぎからプール付き水上ヴィラのデッキからのエントリーで、左折して水上ヴィラの先端から4ブロックほど防波堤周辺をチェックしてから戻り、右折して水上ヴィラ沿いにビーチの近くまでチェックしてから戻りました。
水上ヴィラの先端付近では海亀さんとニモ(上の画像の左側の亀と魚の部分)に、水上ヴィラ#209前にある防波堤ではパウダーブルーの群れに会えましたー。
滞在中にパウダーブルー玉をよく見かけたのは、水上ヴィラ#207から219前の防波堤周辺でしたよ。