香港極妻日記

海外生活30年目の「極妻(極道ではなく、極楽なアメリカ人妻の略)」の楽しい香港での生活、旅行、美味しいモノ、愛犬の話等、さくっとご紹介♪

ノーチラス・モルディブのハウスリーフを早朝シュノーケル、後編♪

今朝はタイム前のビーチからのエントリーで、ドロップオフを時計回りで進み、水上ヴィラの左側のノーチラスで一番魚影の濃いエリアであるAでしばらく楽しんだ後、その先は高い波と強い潮流を感じたのでUターンして、逆時計回りでハーバーを超えてスパまでやって来ました。

 

スパ前のBのエリアでも今日は普段より沢山お魚さんが見られて嬉しかったものの、風と波だけではなくて強い潮流を感じて、先へ進むことが不安になりました。

 

最初の時点で、水上ヴィラ周辺がタイム側から時計回りで攻められないのであれば、スパ側から逆時計回りでフィンキックして頑張れば水上ヴィラの先端にある自分のヴィラまでなら潮流に乗ってドリフト状態で楽に移動出来るかも?なんて甘く考えていましたが、思っていた以上に波が高くて、また変な潮流があちこちに出ていたので諦めました。

 

 

スパからタイム前まで逆戻りしようと思いましたが、数分前にはなかった新しい潮流が生まれていたりして、どちらも大変そうでしばらく悩みました。

 

 

高い波と強い潮流の中を常にフィンキックしながら水上ヴィラ前を進み続けるよりも、スパ前の防波堤の切れ間を高い波と引き波に揉まれながらも全速力でクロールで一気に突き進む方が、体力を消耗せずリスク的にも低そうな気がしたので、頑張ってスパ前の防波堤の切れ間に突進することに決めました。

 

結構ハードでしたが、どうにか頑張ってスパ前に入れた時は心底ホッとしました。

 

 

私はこれまでに訪れたリゾートのガイドやバトラー数名と色々なリーフを泳いだ際に、すごい脚力だとかモルディブ人並みに泳げるね、なんて感じでよく褒められましたが、そんな私でも久々に大変だと感じました。

 

ノーチラスの後に訪れたノヴァとカギのハウスリーフも然りで、強い風や波の日も増えていて、それぞれのドロップオフで幾つかの強い潮流をあちこちで感じました。

 

地球温暖化の影響によりモルディブ全域で10年ほど前から枝珊瑚などの白化が起こる→白化した枝珊瑚などが折れて平らになる→自然の防波堤の役割をしていた珊瑚礁が消滅する→強い波が島に押し寄せる→侵食でビーチが消える、ということが起きています。

 

10年ほど前まで防波堤の役割をしていた枝珊瑚が消滅したことで波が大きくなり、島に強く打ち寄せると今度は強い引き波が生まれてと、その繰り返しでどんどん波も侵食も大きくなっているようです。

 

またリゾート島のビーチを守る為にと設置した防波堤に波がぶつかると、行き場のなくなった海水が防波堤と平行に並岸流となって、結果防波堤と防波堤の切れ間の部分に離岸流みたいな強い流れが生まれているような感じでしょうか。

 

それで水上ヴィラからスパにかけて沖から強い風が吹いていて、強い波が防波堤に直撃して、左右両側に並岸流からの離岸流みたいな強い潮流が生まれて、今回水上ヴィラ先端周辺は左右どちらからも辿り着けない状況になっていたように推測しました。

 

離岸流と言っても(今のところは)、日本の外海みたいに巻き込まれたら最後、何十メートルも沖に流されてしまうような強い離岸流ではありませんが、少なくとも風と波が強い日に限っては、防波堤の切れ間から入ろうとしても、流れるプールを逆走するくらいの抵抗感は生じていたように感じました。

 

 

 

それなら防波堤がある島よりも防波堤のない島の方が潮流がなくて穏やかかというとそうではなくて、2023年末に訪れた防波堤がないカンドゥルでは、ある日水上ヴィラの周辺のドロップオフで強い潮流から身動き出来なくなった10数組のゲストがダイビング・センターのスピードボートでレスキューされた事件がありました。

 

その日は特に風も強くなくて透明度も悪くなかったので、天候が良くて波がない=安全と思い込み、また潮流をチェックすることを怠ったせいだと思います。

 

ドロップオフでの簡単な潮流のチェック方法として、フィンを使わずにうつ伏せのまま数分停止してみて、全く動かなければ潮流はなし。

 

逆にフィンを使わなくても進めるから楽ちん=潮流が進行方向に出ていて流されている、または後方に流された=潮流が逆方向ということで、どちらもその逆方向にはフィンキックなしでは簡単に戻れない、と覚えておいてください。

 

この停止して流されるかチェックを何回か頻繁に行う内に、自然に自分が流されているかどうか停止しなくてもわかるようになってくるので、潮流に巻き込まれて戻れなくなるようなトラブルは回避できると思います。

 

ノーチラスみたいに防波堤でぐるりと囲まれていたり、干潮時(は強い潮流は少ないですが)など浅瀬に珊瑚が群集していたりしてドロップオフから島の中に戻るパッセージ(珊瑚など削られて人工的に作られた平な道・チャネル)が少ないハウスリーフだと、なかなか戻ってこられません。

 

くれぐれも無茶はしないで、潮流を感じたら引き返すかビーチに戻り、そして不安な方は常にライフジャケットを着用して、安全に楽しんでくださいね。

 

 

 

というわけで、強い潮流も残念ながらモルディブの大半のリゾートのハウスリーフのデフォルトになってきたみたいですね。

 

天候や風速にもよりますが、ノーチラスのハウスリーフのドロップオフの特に強い潮流がどんなものか理解出来るまでは、せめて初回だけでも必ずガイドやバトラーと一緒にシュノーケルしてみてくださいね。

 

 

浅瀬のちびた珊瑚とガンを飛ばすちびたのお魚さんに癒されまくり(笑。

 

 

大きなおまんじゅうも。

 

 

シマハギさんが3匹もいました〜♪

 

 

穏やかそうですが、顔を上げるとこんな感じの結構な波でしたよ。

 

 

なので滞在中にシュノーケルしていたのは私くらいで、たまに中国人カップルがトライしては絶望的な顔をして防波堤にへばりついて助けを求めていたり、10分くらいでビーチに逃げ帰っていました(笑。

 

 

ぐるぐる探索しまくって、たまにお魚さんを見かける程度と少なめでしたが、それだけ貴重なだけに1匹でも出会えると嬉しさ倍増でした〜!

 

 

スタッフからは防波堤のせいで新鮮な海水が入ってこないと海藻が増えるという話を聞きましたが、こんな綺麗な珊瑚が生まれ育っているのでまだまだ栄養たっぷりな海水が入ってきているのかも知れないですね。

 

 

ビーチの近くのジェッティの土台には波止め用の砂袋が積まれていました。

 

 

こういったリゾート側の大きな努力によって、綺麗なビーチが存在したり防波堤内の波が穏やかだったりするので、本当に有り難いですね。

 

 

そしてこういう強い波や侵食や潮流などはノーチラスに限ったことではなくて、モルディブの大半のリゾートが今現在直面している大きな課題です。

 

 

こんな浅瀬でも風が強い日の波はこれくらいすごかったです(笑。

 

 

防波堤でぐるり一周囲んでいても、波が強いのは間違いなく地球温暖化による影響でしかなくて、本当に悲しくなります。

 

 

モルディブだけじゃなくて世界中の海でも海洋大循環が機能しなくなってきているそうで、2万年前の最終氷期がまさにその状態だったそうで、今後100年以内に大きな気候変動が起きてもおかしくないレベルみたいですね。

 

再び氷期が気になる方は。。。

www.oa.u-tokyo.ac.jp

www.esquire.com

 

 

 

話はノーチラスのハウスリーフに戻り。。。

 

スパとオカソがあるジェッティ周辺からビーチの近くをシュノーケルしながら水上ヴィラに帰ることにしました。

 

 

浅瀬を探検していると、すぐ近くに濃いブルーのエリアが見えてきました。

 

 

濃いブルーのエリアは、海の中はこんな感じです。

 

 

今日は綺麗なお魚さんが出てきてくれましたー。

 

 

均等にはならしてないみたいで、地形的にはバラバラでした。

 

 

ビーチ・ヴィラの前ですが、全く中が見えない仕組みになっています。

 

 

たまにヤドカリさんもいましたが、大抵は折れた珊瑚の欠片でした。

 

 

毎日波でビーチに打ち付けられた珊瑚の欠片を、毎朝スタッフが掃除してくれては、海の中に戻しているみたいで、あちこちに欠片の山がありました。

 

 

昨日くらいから水上ヴィラのジェッティ脇のビーチに大きなホースが置かれているので、もしかしたら波で侵食が起きたビーチの砂を埋める作業を深夜に行っているのかもですね。

 

 

そういった作業を繰り返すうちに、深い部分や山積みの部分が出来るのかもですね。

 

 

珍しく綺麗な貝殻を2つ見つけたので、記念に撮影してさようならしました。

 

 

ミライドゥなんかの防波堤がないリゾートと比較すると、ノーチラスのビーチには綺麗な貝殻やヤドカリさんが少なかったような気がします。

 

 

海亀さんが来ないのと同じで、防波堤が邪魔になって入って来れないのかもですね。

 

途中で砂煙を見つけたので、スティング・レイかと思って近づいてみると。。。

 

 

シマハギさんの小さな群れでしたー。

 

 

滞在中はドロップオフの水位がとても高くて、お魚さんの群れがいても深いところや遠い沖ばかりだったので、こんなに近くでお魚さんを見ることが出来なかったので、嬉しくてたまりません♪

 

 

シマハギさんは割と逃げないので、しばらく一緒に並泳してから、さようなら〜。

 

 

と、進行方向に白く動くものを見つけたので近寄ってみたら、イーグルレイでしたー!

 

 

水上ヴィラの先端やタイム前の防波堤の切れ間から入ってくるんでしょうか。

 

 

すぐに逃げられてましたが、ドロップオフでは見られなかったので嬉しすぎます♪

 

 

砂地のような岩のような、硬めの平たい地形が続いて。。。

 

 

顔を上げると、水上ヴィラのジェッティの近くでした。

 

 

ジェッティから見えた珊瑚と思っていた黒い影の正体は、岩や海藻でした。

 

 

周辺をくまなくチェックしていたら、ちゃんとちびた珊瑚も見つかりましたよー。

 

 

ハート型みたいな可愛い珊瑚に、シマシマのちびたがいました。

 

 

ピカソ(トリガーフィッシ)な(ムラサメ)モンガラさんは、逃げ隠れしながら、たまに威嚇してきます。

 

 

このモンガラもゴマモンと同じく産卵期間は威嚇して噛みついてくるそうで、後日ミライドゥでバトラーから「この場所で噛まれた」という注意喚起をもらいましたが、そういったアップデート情報をハウスリーフが良いリゾートで貰えると助かりますよね。

 

 

水上ヴィラの先端にあるオーシャン・レジデンスに戻るまでの道すがら、他のオーシャン・ハウスの周辺もチェックしてみました。

 

 

水上ヴィラの大半はこんな感じでした。

 

 

あちこち探すと小さな元気な珊瑚もちびたもいますが、1割にも満たない感じでしょうか。

 

 

ちょっと大きめの珊瑚とお魚さんの群れを見つけました!

 

 

↑点々とした白いものは、生まれたばかりの稚魚みたいでしたよー。

 

 

先へと進むと。。。

 

 

やはり海藻くらいで、殆ど何もいない感じです。

 

 

防波堤が見えてくると同時に波も強くなってきました。

 

 

顔を上げると、こんな感じで高波が襲いかかってきます(笑。

 

 

この日は波に逆らうようにフィンキックし続けないとビーチに戻されそうになりました。

 

 

ようやくオーシャン・レジデンスの階段が見えてきましたー。

 

 

階段自体はフィンを脱げば簡単に上がれるんですが、波が強いので両手で手すりを掴んでいないと波に身体をさらわれてしまうので波の合間を狙って片手でフィンを脱ぐのに一苦労だったり、また手首につけたデジカメなんかも波の勢いで手すりにぶつかるのでヒヤヒヤしたりと、なかなかに大変なシチュエーションでした(笑。

 

 

とりあえず手前まで近づいて。。。

 

 

左手で手すりをしっかりホールドしながら右手でフィンを脱ごうとしたら、すぐ来た波にやっぱり左に押し流されてしまい、また両手で手すりをホールドして体勢を戻してやり直しです(笑。

 

 

何度か波に弄ばれながらも無事フィンを脱いでデッキに上がってこれたので、ほっと一息ついて。。。

 

 

大きな波を眺めつつ、我ながらよく頑張ったなあと、何かしら厳しい訓練や試練を終えた後の達成感みたいなものがありました(笑。

 

 

シャワーを浴びて、朝食に向かいます。

 

 

今夏のモルディブは波や雨が凄い時期がありましたが、先週末からようやく風が落ち着いて、今週は無風に近い日や穏やかな日が多く晴れる日も多そうで、来週も風が穏やかな日は続きそうですが、もしかしたらお天気は曇りや少し雨になる環礁もあるかもですね。

 

凪の日のノーチラスのハウスリーフは、きっと魚影も濃くて泳ぎ易くて最高なんでしょうね。

 

まあ、こればかりは運でしかありませんね(苦笑。