今週頭にドバイで大雨による大洪水が起こりましたが、いまだにドバイの街中も空港も全面復旧していないようです。
追記;
*空港は20日にほぼ(全面的ではないですが)ほぼ復旧しました。
ただ、まだインバウンド数を減らしたりして漸くそこそこオペレーション出来ている状況らしいので、(数日前からフライト待ちで待機している乗客数が多いので)過密化を防ぐ為に、出発時間の3時間以上前に空港には来ないでとのこと。
www.businesstoday.in
ドバイは元々砂漠に作られた人工都市で、都市開発により人口も増加し巨大なハブ空港と共に一気に成長してきました。
元々砂漠地帯だったので年間降水量はとても少なく、それが昨今の地球温暖化の影響から、今週頭(16日)にゲリラ豪雨が続き、1日に降った雨の量はなんと約18ヶ月分の降水量とドバイにしたらとんでもない量で。
年間雨量の少ないドバイ=雨水の排水路などのインフラ設備は皆無で水捌けが全く出来ず、洪水から数日経過してもドバイの空港も街中も水浸しで、パイロットやキャビン・クルーなどスタッフも空港に行く手立てもなく滑走路の冠水の汲み出しにも一苦労といった状況だそう。
VIDEO www.youtube.com
モルディブ旅行仲間でドバイ経由でフライト予約した人たちは、出発前の場合はキャンセルまたはフライトを変更したりして、既にドバイに到着していた人たちは予定より数時間から5日間も遅れての到着でした。
ドバイ空港内での待機中はもちろん空港内の椅子に座ったり、椅子が足りなくてフロアで座ったり横になったりと、ものすごくしんどい状況が20日まで続いていました。
待機中はエミレーツなど航空会社からも空港スタッフからも何の連絡もなく、予約したフライトは突然キャンセルされ、次のフライトを予約するのにカウンター前の長い行列に並ばないとダメで、ようやく取れた次のフライトも丸一日待った挙句にキャンセルとなり、またカウンター前の行列に数時間並んでようやく予約という繰り返しの数日間。
フライトを待つ間も何度もカウンターに出向いて状況を確認しながら、旅行代理店や直接リゾートに連絡しては滞在日程の延期や調整をし続けながら、ひたすら空港の復旧を待ち続けたそう。
仕事など簡単に休みが動かせる人はラッキーですが、そうじゃない人は旅行を諦めて帰宅しようにもフライトがキャンセルと遅延の繰り返しとなり空港内で数日間足止めされたりなので、本当に悲し過ぎますよね。
また他の国からドバイへ帰宅する人たちも出張先や旅行先で、延々と待機していたそうで、エミレーツ航空でもようやく昨夜未明(20日)からドバイへの直行便のみチェックイン可能となったようです。
今朝の時点でも、まだドバイ空港では数千人もの乗客がフライトの変更やルートの変更の手続きをしようとカウンターに押し寄せて、長蛇の列の状態が続いているそう。
もちろんしんどいのは乗客だけではなく、空港スタッフも帰宅しようにも出来ず、皆さん寝る間を惜しんで(中には寝場所もないまま)連日対応しているそうで、きっと中には急ぎの用や仕事のトラブルや家族の問題などからイライラしてスタッフに八つ当たりする乗客も少なくないと思うので、感謝しかないですね。
16日(火曜)にドバイ経由でマレに到着予定だった数組のご夫妻は、仕方なく3日間もドバイ空港ロビーなどで待機し、昨日ようやくモルディブのリゾートに到着したものの、荷物は手荷物のみでスーツケースなどの預け入れ荷物は後日リゾートに到着予定とのことで、リゾートでは同じ洋服を着続けているそう(汗。
ちなみに出張てんこ盛りの旦那さんは普段からこういった最悪の状況を想定して、スーツケースも必要な長旅の場合には最低でも2日分の衣類の他に仕事関係などの大事な物は全てキャリー・ケースに入れています。
私もそれに倣って、毎回モルディブなどリゾートへ行く際は、スーツケースが迷子になっても2日くらい余裕でサバイバル出来るように衣類や現地での最低限の必需品をバッグやキャリー・ケースなどに入れて手荷物として機内持ち込みしています。
上記の皆さんも幸いにも手荷物にかろうじて入れておいた水着とビーサンと日焼け止めで、どうにかサバイバルしている今みたいですが、スキンケアや大半の洋服などはスーツケースの中らしくリゾートと言えども結構困っているみたいです。
日本でのトラブル時の遅延&キャンセル時のJALやANAの対応はかなり良いそうですが、これはあくまでも日本の企業だからかと。
エミレーツ航空は以前SF在住時にモルディブへ行く際にNY〜ドバイ間をファースト・クラスで利用しましたが、機内はユナイテッド航空のファースト・クラスと同程度のフレンドリーなおもてなしでしたが、ドバイ空港でのカスタマー・ケアがあまりにも悪くて2度と利用したくないなと思いました。
何より嫌だなあと思ったのが、ファースト・クラスとビジネス・クラスやマイレージ会員が利用出来るラウンジがものすごく豪奢で煌びやかなんですが、ラウンジを一歩出るとすぐ傍の椅子や通路で寝てフライトを待つ大勢の乗客がいて、露骨過ぎる待遇や差別の違いに愕然としました。。。
なので今回のこの最悪レベルのカスタマー・ケアも想定内でしたが、予想だにしない自然災害の大洪水とはいえ、空港と航空会社の対応の悪さには本当に呆れました。
まだ復旧作業中のドバイ空港としても、当然フラッグ・キャリアのエミレーツ航空などから飛ばせるように優遇すると思いますが、残念なことにLCCなどの格安フライトで予約した人が旅行会社から、今週末から来週いっぱいのフライトが確約出来なくなったからと直前になって旅行自体をキャンセルされたそうです。
差額を払うのでと他のキャリアをリクエストをしても、フラッグ・キャリアですら全面復旧しておらずフライト数が足りていないので無理ですと無下に断られたそう。
そして既にドバイで乗り換えを待つLCCなどの人たちは、床に横たわったまま一番早くても5日後くらいのフライトを待つしか術がない今だそう。
20日未明からエミレーツ航空がエミレーツ航空が受け入れ態勢に入った所をみると、旅行前にキャンセルされた人たちはLCCの問題というよりも、フライトやリゾートの日程変更の為の手続き等が面倒臭くてキャンセルした方が楽だと判断した某旅行代理店に問題がありそうな気も。。。
こういう時はやはり大手の旅行代理店やモルディブ専門の代理店の方が安心ですね。
そんな混乱が続いているドバイで、意外にも今週ずっと難なく飛べていたのが、ビヨンド・エア なんだそうです。
なぜかというと、ドバイ国際空港からの発着ではなくて、DWC(アール・マクトゥーム)国際空港という、ドバイ国際空港からはバスで30分以上と少し離れた空港からの発着なので、幸いにも洪水被害も少なく本数制限はあるものの飛べているそうです。
ちなみに、モルディブのリゾート滞在中のゲストも然りで、今週ずっとドバイ直行便とドバイでの乗り継ぎ便が数時間から数日遅延とキャンセルの嵐が20日まで続いていました。
4月とあってギリギリ繁忙期からはずれているので満室ではなくて延泊調整も可能だったようですが、もし3月や12月末から年越しの繁忙期だったらと思うと、、、(汗。
そして今週ドバイ経由のフライトを無事変更出来た人たちも、マレでのフライト待ちが2時間から8時間だったり、どうにかドバイに到着しても乗り換えのフライト待ちが2時間から12時間だったり、またスーツケースなどの預け入れ荷物は手元に届いたのが翌日から2日遅れだったりとまだまだ混乱状況は続いているようです。
最後に、ドバイらしいツイートを載せておきます。
追記;
現地時間の21日(土曜)にようやく全面的に復旧したみたいですね!
まだ一部はこんな感じだったみたいですが本当に良かったです。
一部の乗客がフライト待ちだったり、多くの預け入れした荷物がドバイのままだったりと遅れているみたいですね。
大洪水が始まった先週15日から17日の出入国人数は42万人弱で、悪天候にも関わらず高品質のサービスでナイス・アシストだったそうです。。。
www.gulftoday.ae
4月15日、ドバイの空港は195,803人の旅客を受け入れ、111,346人が到着、84,457人が出発した。4月16日の旅客数は出発55,520人、到着78,281人、合計133,801人。4月17日の旅客数は74,406人で、出発25,503人、到着48,903人であった。4月17日の空路、陸路、海路の全港を合わせた旅客数は75,245人で、前日の136,376人と比較した。4月15日の全港の旅客数は約207,426人であった、だそうです。
連日キャンセルと遅延で足止めされた上に食事も宿泊施設も殆ど用意してもらえず、空港の椅子や床で数日間寝泊まりした沢山の人たちのことは記載されていませんね(汗。
と、それに反して見直したと一瞬思ったのがエミレーツ航空で、20日にエミレーツの社長が「ケアが最低でした」と猛省する謝罪声明を発表していました。
www.emirates.com
一瞬騙されかけましたが、よく考えるとこういう声明を出すことで、悪いイメージを払拭しブランド・イメージを良くすると共に、今後莫大な訴訟や被害請求を受けないようにと弁護士さんたちと考えた上で出しただけで心は全く籠っていないだろうなあと。。。
少しでも心が籠っていたら、先週火曜から土曜までの間に数十万人もの乗客らが数時間以上カウンターに並び続けるしか航空会社スタッフと会話するの手立てがなかった、なんてことは起きませんからね。
しかもホテルやラウンジに招待や自腹で確保なかった多くの人たちは、数日間もの間ずっと椅子に座ったままか床に寝るしかなかったですからね。
自然災害とはいえ本当に酷い対応だったと思うのと、モルディブ旅行仲間でドバイ空港で足止めを食らった人たちの中には、まるで戦場地帯のような悲惨な有様を動画に撮って、今はこんなだから来ない方がいいよと警告しようとしたそうですが、TwitterやFacebookなどSNSへの投稿が一時的に遮断されて出来ないようにされていたとのこと。
上に貼り付けたX(Twitter)などの動画はもしかしたらVPN接続していた人たちだけだったかもですね。
道理で悲惨な状況の割に、画像や動画があまり上がってこないなあと不思議で仕方なかったんですが、もしそうなら納得ですね。。。
半日近くドバイで足止めを食らった人たちは、マレへの乗り継ぎに間に合わず乗り継ぎエリアで半日以上待機していたそうで、ものすごく暑くて中には熱中症で倒れる人も少なくなくて、そこで情報をくれたりコミュニケーションを取ってくれるスタッフも皆無で、SNSも遮断されて情報収集も不可能と、まるで戦地にいるかのような風景だったと。
日本のイメージから、てっきり空港スタッフがあれこれ世話を焼いたり寝ずに頑張って対処していたと思っていましたが、案の定ある意味安定のエミレーツ航空だったみたいですね(汗。
まだ22日の時点でも、預け入れ荷物が手元に届かない人が大勢います。
旅行者の中にはきっと保険が適用されると思い込み、航空券やホテルの代替えにお金を使い、リゾート先でも預け入れ荷物が届かないので仕方なくギフト・ショップでバカ高くて全く好みじゃない衣類や水着などを買っているかもで、多分ですがほぼ保険は適用されず全て自腹になってお終いのような気がするので、本当に報われないですよね。
EUなんかだとスモール・クレーム・コート(少額訴訟)に持ち込んで戦えば勝てないことないケースかもですが、なんせ相手は中東の大企業なので勝ち目はなさそうな(涙。
自然災害が原因なのでエミレーツ航空も他の航空会社もある意味被害者で、解決するのは至難の業で莫大な費用もかかるかもですが、新型コロナの3年間やアイスランドの火山噴火時の時みたいに、航空会社と保険会社が互いを非難し合い責任を押し付け合い、結果不可抗力とみなされてどちらからも支払われなくなるような気がしてなりません。
資本てんこ盛りのドバイだけに、今後の悪天候にも対応出来るインフラ工事に限ってはさくさく進めてくれそうな気もしますが、こういったトラブル時のカスタマー・ケアは日本の空港やJALなんかの神対応とは違って期待出来ないので、最悪のケースを想定した装備で出かけないとかもですね。
というわけで、今後旅行に出かける際には、キャリー・ケースに2日分の衣類(寒暖差に対応可能なセット、リゾートの場合は水着やビーサンに日焼け止めなど)、スキンケアやメイク用品、お薬やサプリ、お菓子(飴やクッキーなど)なんかを入れておくのがベストかと。
日本人の大貫さんという方で、ドバイ経由でスペイン旅行の予定がドバイで17日から21日までの5日間も足止めされた中、頑張ってサバイバルされた(ごめんなさいですが)ものすごくエンタメ要素てんこ盛りのX(Tweet)を見つけましたー。
もし何かトラブルが起きた際こういう方が一緒だと心強いというか、どんな状況でも冷静かつ笑いに変えられるって、素晴らしい才能だと思います。
無事スペイン入国されたようですが、ロストバゲージのままみたいですね(涙。
どうぞ1日も早くスーツケースが届いて、最高のバケーションになりますように。。。