ヴィラに戻ると、黒くて不気味な雨雲が広がってきました。
しばらくすると、雨季特有のスコール(通り雨)が降り始め、2、3分で止まりました。
少ししたらシュノーケリングに行く予定で、windyのアプリを見てみると、11ノットとまずまずの風でしたが、満潮の時間に近いせいか、まだデッキの階段に波が当たっていました。
Wi-Fiのスピードが遅く感じたので調べてみると、アップロードがゼロになっていました。
しばらくしてから再度チェックしてみると、通常のスピードに戻っていました。
シュノーケリングの準備をしていると、友人が明日の朝、私と一緒に水上ヴィラのデッキから海に入って楽しみたいそうで、まだ知らない場所に不安があるので、地図を頭に叩き込むために、今から少しだけ一緒に見学したいとのことでした。
スコールの後で薄曇りでしたが、友人のデッキからの初デビューです。
ビーチからのエントリーとは異なり、足がつかない(立ってはいけない)場所で、波が高くて怖くてハシゴからなかなか飛び込めない状況が続きました(汗。
ようやく海に飛び込むと、今度は連続してやってくる高波で、マスクがずれそうになったり、シュノーケルの先から海水が入り込んでむせそうになるなど、なかなか困難な様子でした。
私の手を取って、そのまま浮かんで呼吸することだけに専念させて、ドロップオフまで私が泳いで引率することにしました。
何度も波にバウンスされつつも、どうにかドロップオフまでやってきましたー。
カギのオーシャン・プール・ヴィラ沿いのハウスリーフは珊瑚も少なく、またお魚さんもあまりいないので、特に見どころはありません。
友人は繰り返しやってくる高波に疲れた様子で、もう帰りたいサインを出してきたので、また手を引っ張ってヴィラに連れて帰ることに。。。
友人に感想を聞いたところ、連続する高波に揉まれて船酔いしそうだった、そうです(苦笑。
まだシュノーケリングを楽しみたいということで、私も一緒に上がって、歩いてアライバル・ジェッティまで行くことにしました。
現在のカギのマップによれば、アライバル・ジェッティの周辺には遊泳禁止のマークが表示されていますが、昨年の初夏に滞在した際は遊泳コースとして利用されていました。
ジェッティの右側にあるハシゴの近くにフィンを置いて、ハシゴの下にあるインドの大きな石の上に降り立ち、そこでフィンを履くとちょうど良い感じでした。
夕方でスコールの後とあって視界は暗めでしたが、バットフィッシュが歓迎してくれました(笑。
砂地には珊瑚がないため、ここは立っても大丈夫だとスタッフから聞いていたので、友人は立つつもりはありませんでしたが、精神的に安心して泳ぐことができたそうです。
深いところでは、私の手をしっかり握りながら、私が泳いで案内して回りましたが、たくさんの魚の群れに感動している様子でした。
すぐ近くでいろいろな種類のお魚を見ることができて、まるで水族館にいるようだと後で大喜びしていました(笑。
朝と比べるとお魚の数は約3割ほど少なかったですが、それでもカギのハウスリーフの中では、いつ訪れても唯一、最も魚影が濃いエリアでしたよ。
排水管の周りにいる魚の群れに満足した友人は、いざという時には足がつく浅い砂地で見学を続けるそうなので、私はスパまで続く防波堤沿いまで少し足を伸ばしてみることに。。。
角を曲がって、防波堤の前に入ると、嬉しいことにコンビクト・タン(シマハギ)の群れに出会いました〜!
他のリゾートと比較すると、それほど数は多くはなかったですが、滞在中で一番多かったので嬉しかったです。
友人が心配になって角まで戻ると、リラックスした様子でシュノーケリングを楽しんでいる友人の姿が見えました。
残念ながらジェッティの下にナースシャークは見当たりませんでした。
友人のために、周辺をGoProで撮影して。。。
友人が見ることができなかったコンビクト・タン(シマハギ)も撮影して。。。
友人が気に入ったバットフィッシュ(ツバメウオ)も撮影していると、ジェッティの上にいるスタッフから声をかけられたので顔を上げると、いつも許可をもらっていたボートのスタッフでした。
ジェッティの反対側にはナースシャークがたくさんいるらしく、しばらくの間ボートの出入りがないとのことで、ジェッティの反対側を壁に沿って進んでみていいよと言われたので、友人に尋ねてみたところ、見てみたいと言ったので、一緒にゆっくりと進むことにしました。
ジェッティの下を潜って、壁沿いに進みます。
壁の突き当たりを右に曲がると、、、10メートルほど下の砂地にナースシャークがたくさん転がっていましたー(笑。
ゴミもたくさん落ちていたので、本当に転がっているみたいでした(苦笑。
この角だけでも約12匹いて、他の場所から別のものがやってきたりして、合計で15匹くらいはいましたよ。
カギではナースシャークに餌を与えていましたが、ナースシャークのシュノーケルツアーは行われておらず、ボートが近づくとサメが餌を求めて集まってきました。
しかし、私たちや他のゲストがシュノーケリングをしていると、サメは逃げていくように感じたので、危険性はあまり感じませんでしたが、正直やはり少し複雑な気持ちでした。
友人も満足したので、帰ることにして、元来たコースを壁沿いに戻ります。
無事ジェッティのバットフィッシュ(ツバメウオ)のところまで戻ってくると、友人はほっと一息ついていました。
私たちが帰る準備をしていると、アジア人のゲストが現れ、なんと禁止されているパンを魚たちに与え始めました。
慣れた泳ぎ方から見ると、海でのシュノーケリングは初めてではないようで、少し残念に思いました。
実は私も15年ほど前にモルディブを訪れた際、リゾートのスタッフから「魚にあげるといいよ」とパンをもらい、何も調べずに魚に与えたことがあったので、猛反省しています。。。
海洋汚染の問題もありますが、魚に本来の食べ物ではないパンを与えると、グルテンによる消化不良や含まれる細菌から腹痛や下痢を引き起こし、腸内で悪い細菌が増えてしまい、最終的には消化できなくなって餓死する危険性があるそうです。
お腹を壊すからあげないでとお願いしましたが、無視されてしまいました(涙。
カギでは、レストランやハウスリーフで、こうしたアジア人のマナーの悪さにうんざりしつつも、言っても無駄だと諦めているようで、海亀が人を見るとトラウマから逃げてしまうのも、一部のアジア人ゲストが追いかけたり触ったり捕まえたりしているからのようでした(涙。
後日、レストランで食事をしているときに、スタッフとこの話題について話していた際、友人が「いっそのこと海亀に触れたら多額の罰金を科す制度にしたらどうか」と提案しましたが、アジアの国から莫大な借金を抱えているモルディブだけに、それは難しいだろうねとスタッフが苦笑いしていました(苦笑。