ランチを終えてヴィラに戻ると、午後3時半を過ぎていて、デッキには容赦なく日差しが降り注いでいました。

エアコンは稼働しているものの、全く涼しさを感じません(汗。
エアコンの効きが悪いという問題については、モルディブのリピーターが集まるSNSグループで多くのゲストから指摘があり、どうやら私たちのヴィラだけの問題ではなかったようです。
インターネットやスマートフォンの普及には良い面と悪い面がありますが、こうしたトラブルや問題について、英語限定になりますが、現地から数万人規模の仲間と情報を共有したり、過去に滞在したことのある人たちからアドバイスを受けたり、さらに自分自身も現地から情報を発信することで役立てることができるのは、とても便利な世の中になったと実感しています。
友人にアライバル・ジェッティで撮影したお魚さんてんこ盛りの動画を見せると、ハシゴから降りてすぐ行ける距離で、砂場に珊瑚がない場所なので、もし焦ったりしても足で立っても大丈夫だと知った友人は、一度チャレンジしてみたい気持ちになったようでした。
風速は13ノットと強くなってきましたが、アライバル・ジェッティは風下にあたるため、波などの影響はなさそうなので、2人で行ってみることにしました。

スパの沖合に、先ほど小雨を降らせていた雨雲が見えました。

あまりの暑さのせいで、プールやバーには誰もいません。

人がいないからか、波打ち際を安心して泳いでいるイーグルレイがいましたー。

島内の小道をしばらく歩くと。。。

3分くらいでアライバル・ジェッティに到着です。

友人に、このハシゴを降りるとジェッティの真下にツバメウオの群れが隠れているんだよ、と説明します。

振り返るとカギのサイン・ボードがありました。

サイン・ボードの左奥にはピックルボールのコートがあり、主に欧州人ゲストが楽しんでいましたよ。
ハシゴの位置からジェッティの左側を眺めて。

ジェッティにボートはなく、波は今朝より強めも、まあまあといった感じでしたが、果たして視界はどうなんでしょうね。

ハシゴのすぐ右側にはインドの石で作られた防波堤が積まれていて、ハシゴに掴まりながら石の上に座ったり立ったりすることができるような感じでした。

ヴィラと同じタイプの上り下りが難しいハシゴなので、石の表面には珊瑚が付いていなかったため、フィンを履かずに降りて、石の上に立ち、ハシゴに掴まりながらフィンを履くことにしました。

すぐ近くにちびたのお魚さんがいるので、泳がずにハシゴに掴まったまま石の上に立ったり、砂地部分に立って、お魚さんの観察も楽しめますよ。

石の上で無事にフィンを履き終えた友人は、海面にうつ伏せになり、ジェッティの下にいるバットフィッシュ(ツバメウオ)を見た途端に大興奮して、しばらくずっと観察していました(笑。

そして我々も、興味津々な面持ちで近づいてきたツバメウオの若魚に、じーっと観察されました(笑。

動かないでじーっとしている我々が面白くなかったのか、ツバメウオたちはジェッティ真下の定位置に戻って行きました(笑。

ハシゴの周りは干潮時に肩の高さくらいで、あまり深くないため安心感がありましたが、ジェッティの右側にある排水管のエリアはかなり深くて、この周辺の石にはたくさんの珊瑚が付いていました。

そのため、足がつかない場所でのシュノーケリングに少し不安を感じている友人のために、ハシゴに掴まって待っていてもらい、先に1人で角の排水管のエリアを見に行くことにしました。。。

今朝ほどの混雑ではありませんが、それでもカギのハウスリーフの中では間違いなくお魚さんが一番多いエリアです。

すぐに友人がいるハシゴまで戻り、特に強い流れはなくて少し視界が悪いだけだと説明すると、挑戦してみるというので、角の排水管のところまで案内することにした。

友人の初めてのドロップオフ・デビューなので、写真や動画のほとんどが友人が写っているため、割愛します(笑。
ドロップオフでお魚さんたちに囲まれる体験をして大満足の友人と一緒にハシゴのところまで戻ってきました。

しばらくツバメウオの群れと観察ごっこを楽しんだ後。。。

友人にまずハシゴをしっかりと掴むように言い、その後脇にある石の上で足場を探し、安定したら掴んだままフィンを脱ぐように伝えました。

脱いだフィンは上に置くように指示して、友人が無事に上に到達したのを確認した後、友人のためにハシゴから角の排水管までのダイジェスト動画を撮影しに行きました。

さくっと撮影し終わって。。。

帰り道にボラみたいなお魚さんの群れがいたのでついでに撮影して。。。

最後にツバメウオの様子も収めて。。。

私も上がって、本日のシュノーケリングはこれにて終了です。

排水管の近くで見た数々のお魚さんの名前や生態の質問攻めにあったり、興奮が冷めない友人を見ているのはとても楽しかったです(笑。

タフの水中モードで撮影したため、少し暗めに映っていますが、雨雲とその下で降っている雨のコントラストは、モルディブの雨季にしばしば見られる光景で、なかなかの迫力がありました。

早朝や午前中のシュノーケリングは、お魚さんが海面近くまで上がってきたり、透明度が高いため、より楽しめますが、夕方のシュノーケリングも体がすっきりするので、たくさん食べるディナーの前に行くのもいいなと思いました(笑。
追記;
*カギのマップが新しくなりました。
当時のマップによると、アライバル・ジェッティの正面は遊泳禁止区域でしたが、ボート乗り場のスタッフから、しばらくボートが出航しない時間帯に限り許可を得て、シュノーケリングと撮影を行いました。
2024年に滞在した際のスタッフの情報によると、アライバル・ジェッティの正面は遊泳禁止であり、ジェッティ周辺の防波堤や壁沿いのハシゴ周辺でも遊泳が可能とのことですが、時折ボートの出入りがあるため、危険なエリアであることを考慮し、自己責任で行動するようにとのことでした。
現在、アライバル・ジェッティ周辺は遊泳禁止区域として地図に示されていますが、2025年春に滞在した友人たちの話によると、スタッフの許可を得て安全に注意しながら泳ぐことができたようですので、必ず事前にバトラーやボート乗り場のスタッフに確認してください。
くれぐれもご注意ください。

以前はマップの下にあったアライバル・ジェッティの左手前部分は遊泳可能エリアでしたが、最近その部分も遊泳禁止区域になってしまったようです。
これにはいくつか理由があると思われますが、その中でもやはり一番大きなものは、安全面からと推測します。
滞在中に「英語がわからないアジア人ゲスト」数組が、スタッフから「ボートの出入りがあるからジェッティに近づかないで!今すぐ離れるように!」と注意されているにもかかわらず、全く理解できないために、そのままレストランから持ってきたと思われるパンを魚に与え続けたり、ボートの近くで動画を撮り続ける姿を何回か目撃しました。
またモルディブ全域のリゾートのハウスリーフでは、ライフジャケットを着用しているにもかかわらず、遊泳禁止エリアで注意を怠りながら泳いでしまい、強いカレントに流されたり、ボートやジェットスキーに轢かれて怪我をしたり命を落とすケースが少なくありません。
それ以外にも、フルフェイスのシュノーケリング・マスクによる酸欠やパニックから呼吸困難に陥ったり溺れるケースも少なくありません。
そういったことを考慮してか、ここ数年の間に、モルディブのリゾートの中でもアジア人が多く訪れるリゾートでは、ダイビングやシュノーケリングのツアーの前だけでなく、シュノーケリング用のセットをレンタルする際にも、万が一の事故や死亡に関する免責書類にサインを求めるケースがかなり増加しました。
我々日本人も英語がネイティブではないことを考慮し、安全に楽しむためにはしっかりと予習を行うことが重要だと感じました。
シュノーケリングに出かける前には、ハウスリーフのマップとGoogle画像の両方をしっかりと記憶し、ドロップオフで強いカレントに遭遇してもすぐにビーチやヴィラに戻れるように、チャネルや防波堤の切れ目を把握しておくことが大切です。
天気予報や風速、干潮や満潮などの潮汐をしっかりと理解しておくことも重要ですが、もし面倒だと感じたり難しいと思った場合は、バトラーやダイビングセンターのスタッフにその日のベストタイムやおすすめ、安全なエリアを確認することで、事故や怪我を未然に防ぐよう心がけましょう。
海はプールとは異なり、監視員がいないため、最近の地球温暖化の影響で世界中の海で強風や強いカレントが時折発生しています。膝下の深さでも波やうねりによって簡単に溺れてしまうことがあります。
どうか過信せず、常にサバイバル・モードで警戒しながら楽しんでくださいね。