朝食後はシュノーケルに備えて、ちょっとだけまったりすることに。
ちなみに今日のタイド・チャートはこんな感じ。
干潮から2時間後というと通常は比較的穏やかなんですが、滞在中は強風の日が多く、この日も少し強めの風が吹いていたので海面が波打っています。
昨年の12月と今年の1月は、ベスト・シーズンとされる乾季にもかかわらず、天候は非常に不安定でした。
これは昨年末に限ったことではなく、3、4年ほど前からモルディブでは地球温暖化による異常気象が続いていますが、逆に言えば、今年の雨季も雨季とは思えないほどの凪の日が多かったり快晴続きだったりした週もあったので、もはや運に任せるしかない状況です(汗。
今夏に訪れたラヴィヤニ環礁のリゾートでは、強風の影響でツアーがすべて中止となり、シュノーケリングも十分に楽しめず、ヴィラにこもる日が多くなりましたが、ゲストの中には「最悪の天気だ!」「高額な料金を支払ったのに、こんなことはあり得ない。返金してほしい!」「もう帰るから残りの予約は無料でキャンセルしてほしい!」といった不満を口にするゲストも少なくありませんでした(汗。
モルディブは海外リゾートの中でも高価格帯に位置するため、その気持ちは理解できなくもありませんが、予約時にドタキャンが100%返金不可であることを承知していることや、モルディブの悪天候がリゾートやスタッフの責任ではなく、日本でも異常気象が発生していることを考えると、もう八つ当たりでしかないですよね(涙。
コロナ禍におけるニューノーマルと同様に、モルディブでの万が一の悪天候も、我々ゲストが新たな常態として受け入れるべき時期が来ているのかもしれませんね。
以前も書きましたが、今夏のリゾートでお世話になったバトラーから悪天候の際に、「こんな天気で申し訳ありません。」と謝罪された時に、香港の自宅にいるより美味しくてホスピタリティも素晴らしく、居心地も良くてとても快適なので全然楽しいですよ、という感じで返した際に、「そのように理解していただき、ありがとうございます。」と泣きそうな顔で感謝の言葉を述べてくれたので、スタッフのストレスは相当なことを知ってとても心が痛みました。
沖からの風がアライバル・ジェッティから水上ヴィラにかけて吹いているので、ジェッティからエントリーしたら自然と波に流されて水上ヴィラに戻れる感じで行けるかなあと。
レセプションにいたスタッフに挨拶すると、「今朝は波が少し強いのでくれぐれも気をつけてくださいね!」と笑顔で見送ってくれました。
ジェッティからミズを眺めると、とても穏やかそうに見えますが。。。
実際は風と波が結構強めだったりして、他に泳いでいるゲストは皆無でした(笑。
ドロップオフの潮の流れをチェックしていると。。。
沖からの波はやや高めも、潮の流れは水上ヴィラに向かっている感じ。
波があるのでビーチからのエントリーでブイを抜けるコースは即諦めました(笑。
かといってジェッティの階段からなら平気かというと、結構高めの波を見て躊躇います(笑。
ジェッティにはシュノーケル時の注意事項が書かれたサインがあり。。。
注意事項として、滑り易いので注意すること、ジェッティから30メートル離れること、ライフ・ジャケット着用すること、誰かと一緒に泳ぐこと、珊瑚の上に乗らないこと、飛び込み禁止、カレントに注意、子供を常に監視すること、そして人を押さないこと、と書かれていましたが、押す人なんているんですかね(汗。
シュノーケルは一人の時が多く、旦那さんが見ていてくれる時もありますが常時ではないので、絶対に無理をせず気をつけないと!と肝に銘じて、しっかりストレッチしてからスタートです。
と、まるで余裕綽々な感じで振る舞ってみたものの、実際には波があるせいでかなり怖くて不安でビビっていたんですよ(苦笑。
多分誰も見ていないのに余裕があるフリをして階段にしばらく座って海を眺めている風で、自分に勇気と気合いを注入していました(笑。
波やカレントの流れを慎重に見極めつつ、デジカメを海中に入れて、視界のチェックと同時に、周辺にワニとか怖い珍獣(笑)がいないかもしっかりチェックです(笑。
ジェッティの下にはお魚さんの群れが、周辺にもヤガラさんの群れがクリアに見えていて、どうやら問題なさそうです。
ということで毎回かなりヘタレなスタートですが、それくらいビビリで慎重な性格の人の方が海での事故を未然に防げるとどこかで読んだので、ヨシとします(笑。
階段からゆっくりと手を離す感じで海面に浮かぶと、すぐにヤガラさんの群れが挨拶に来てくれました。
ジェッティの下には阪神タイガースさんたちが荒波から隠れるようにまったりと浮かんでいました。
深いところには黒いお魚さんの群れがいます。
今回初めて気づきましたが、アライバル・ジェッティの下に排水管があるんですねー。
排水管から出る汚水はある意味栄養たっぷりなので、お魚さんたちがいっぱい集まってきたりします。
今年の初夏にカギに滞在した際は、ジェッティの排水管の近くに数百匹というものすごいお魚さんの群れや海亀がいて、どのお魚さんもむっちりと太っていたのがとても印象的で、カギの排水管近くを泳ぐ時はある意味命懸けというか毎回ドキドキしていました(笑。
ハウスリーフに目をやると、波の中をパウダーブルーが舞うように泳いでいました。
パウダーブルーの泳ぐ姿はなんだかおしゃべりな感じというか、見ていて飽きないですよね。
随分と人慣れしているようで、近くで綺麗な舞を魅せてくれました。
たまに右側からザッパーンと小さな波が来るだけで、特にカレントもなく意外と泳ぎ易かったです。
深いところでハタがちょこんと珊瑚に腰掛けていました。
お魚さんが多いリゾートは大きめのハタの数も多いですよねー。
先へと進んでいくと、波のせいか、これまでよりお魚さんの数が少ない感じがします。
太っちょのちびたの群れがいっぱいいて、てっきり砂浜近くに避難していると思ったので、ちょっと驚きました。
と、そこへ縄張りを巡回中のギャング集団みたいな感じで数匹のカスミアジがやってきました。
深いところに逃げていくソウシハギがいました。
ムレハタタテダイの群れの間を行ったり来たりするカスミアジの群れ。
せっかく間近でハタタテダイと泳げると思ったのに逃げられちゃいました。
ノヴァのハウスリーフ名物のケーブが見えてきました。
ケーブ(洞窟)の下が気になりますが、潜れないので先へと進みます(笑。
ケーブのすぐ近くにウミウチワみたいなソフト・コーラルが見えましたよ。
やっぱり風がある日はドロップオフよりもハウスリーフにお魚さんが避難してるっぽいですね。
もしくは深いところに避難しているのかもですねー。
顔を上げるとビーチからすぐの水上ヴィラの沖辺りでした。
つづく。。。